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八木重吉/4作品収録「白き響/ほそいがらす/白い枝/秋」


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今回は八木重吉の詩「白き響/ほそいがらす/白い枝/秋」を4作品つづけて朗読しました。
テキスト/青空文庫(青空文庫、耕作員の皆様に心より感謝し使用させていただきます)
人物について/青空文庫より引用添付
声/動画作成/サムネ作成/こいでともか
※挿入曲は「YouTubeオーディオライブラリー」より、毎回全て自分で選曲し、楽曲を無償提供してくださるアーティストの皆様に心より感謝し使用させていただいております。
小出朋加のナレーション・朗読チャンネルです♪

「白き響」
さく、と 食へば
さく、と くわるる この 林檎の 白き肉
なにゆえの このあわただしさぞ
そそくさとくひければ
わが 鼻先きに ぬれし汁
ああ、りんごの 白きにくにただよふ
まさびしく 白きひびき

「ほそい がらす」
ほそい
がらすが
ぴいん と
われました

「白い枝」
白い 枝
ほそく 痛い 枝
わたしのこころに
白い えだ

「秋」
秋が くると いふのか
なにものとも しれぬけれど
すこしづつ そして わづかにいろづいてゆく、
わたしのこころが
それよりも もつとひろいもののなかへくづれて ゆくのか

「人物について」
早世の詩人。1898(明治31)2月9日、東京府南多摩郡堺村(現在の町田市)に生まれ、東京高等師範学校に進む。在学中、受洗。卒業後、兵庫県御影師範の英語教師となる。24歳で、17歳の島田とみと結婚。この頃から、詩作に集中し、自らの信仰を確かめる。1925(大正14)年、第一詩集『秋の瞳』刊行。以降、詩誌に作品を寄せるようになるが、1926年、結核を得て病臥。病の床で第二詩集『貧しき信徒』を編むも、翌1927(昭和2)年10月26日、刊行を見ぬまま他界。『貧しき信徒』は翌年、出版された。生年1898-02-09 没年1927-10-26

by tomoka-koide | 2020-10-27 21:18 | 八木重吉