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香水紳士③/大阪圭吉/眠れる朗読

小旅行の片道、16歳の少女クルミちゃんの身に起こった出来事とは?
🎤今回は「大阪圭吉/香水紳士」3話目の朗読です。
5話までありますので、5回に分けてupしてゆき、完成しましたらまとめたものもupしようかな?と考えています。
また下記の「作品について」では、校正担当の金光寛峯さんが、こちらの作家と小説について詳しく書かれているので載せさせていただきました。
是非ご覧ください。
作家/ 大阪 圭吉
テキスト/青空文庫(青空文庫、耕作員の皆様に心より感謝し使用させていただきます)
校正/金光寛峯
声/動画作成/サムネ作成/こいでともか
※挿入曲は「YouTubeオーディオライブラリー」より、毎回全て自分で選曲し、楽曲を無償提供してくださるアーティストの皆様に心より感謝し使用させていただいております。
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小出朋加のナレーション・朗読チャンネルです♪

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人物について「大阪圭吉」
生年: 1912-03-20
没年: 1945-07-02
人物について: 1912.3.20~1945.7.2。昭和初期に活躍した、探偵小説家。理詰めの謎解きに焦点を絞った、骨太の短篇を残した。本名は鈴木福太郎。愛知県新城市の旧家に生まれ、日本大学商業学校を卒業。1932(昭和7)年、作家、甲賀三郎の推薦を得て、雑誌「新青年」に『デパートの絞刑吏』を発表し、小説家としてデビューする。新城で役場勤めを続けながら、『死の快走船(『白鮫号の殺人事件』を改変改題)』『気狂い機関車』『とむらい機関車』等を発表。後には、ユーモア小説、スパイ小説、捕物帳へと方向を転じた。1942(昭和17)年、上京して日本文学報国会に勤務しながら、作家活動の本格化を目指すが、翌年応召。1945(昭和20)年、フィリピン、ルソン島にて戦病死。享年33歳。ペンネームは、大阪圭吉の他、大坂圭吉とも書く。

作品について: 角書は「ユーモア探偵小説」、いわば少女探偵クルミさんものといえますか。松本かつぢの挿絵もなかなかいいものです。後に単行本『ほがらか夫人』(昭和18年1月15日, 大都書房)に収録されました (未見)。先ごろ大阪圭吉の、待望久しい短篇集 2冊が創元推理文庫より刊行され、本格作家としての側面があますところなく展望できるようになりました。快事であります。さて、それはそれとして、この作家には本格以外にもユーモアものや海外戦記ものなどで、まだまだたくさんの作品があると聞き及びます。今回たまたま機会があり本作を目にしたところ、なかなか捨てがたい味があり、掲載誌も入手・閲読困難でこのまま埋もれさすには惜しいと、ひとつささやかな作品集刊行記念をたくらんで入力してみました。ちょっぴり食いしん坊でお行儀もよろしくないけども(そこが親しみもてる)、ここぞというところで、してやったりな機転を見せる、そんなクルミさんのキャラクタ造型などはさすがに手堅いものとおもいます。設定が16才になっているところも、掲載誌の読者層に合わせてほんの少しお姉さんに設定している点、手が込んでいるでしょう。西條八十「花束の秘密」や三橋一夫などを収める『少女ミステリ精華選』、どこかで企画してくれないものでしょうか。圭吉に深く傾倒されておられるサイト「小林文庫」管理人の小林眞氏にさまざまご教示を頂戴いたしました。また、「少女の友」は弥生美術館所蔵のものを閲覧させていただきました。記して感謝の意を表します。校正/金光寛峯

by tomoka-koide | 2020-10-07 07:55 | 大阪圭吉